Lieca M10 二ヶ月使ってみてのショートレビュー
はじめに
ライカM10を導入して早二ヶ月。前回のレビューでは気づかなかったこととか少しづつ分かってきたのでいくつかブログに書き出してみます。
フィルムっぽい描写
なんかこのカメラ、ハイキーといいますか、パステル調といいますか、淡いネガフィルムっぽい感じの絵が綺麗に撮れます。M9だとこってりしたコダクロームみたいな感じになりがちだったのですが、M10だとハイライトが粘るからなのか、なかなかいい雰囲気に仕上がります。最近の自分の好みのトーン。
Leica M10, Summilux 35mm ASPH FLE
Leica M10, Summicron 50mm
薄さ最強伝説
カメラの小ささって、レンズを付けた時の縦横高さのうち最薄の寸法がどれだけ小さいかで決まると思う。結局その大きさがそのカメラを収納するのに必要なスキマになるんで。例えばフルサイズ機最小のはずのソニーのRX1の最薄部は正面から見た時の高さに当たる65.4mm。ところがRX1を実際に使ったことがある人は分かると思うけど、単体ではホールディング最悪で、まともに使おうとしたらグリップやらサムレストやら追加が必須。そうするとかんたんに+1cmくらいになるので、
・RX1の実質的な最薄部は75mmくらい
になる。ちなみに
・M10 + Elmarit 28mm ASPHの最薄部は実測74mm (レンズキャップ込み)
あれ、もしかしてフルサイズ機最薄?
手元にないけどMレンズ最薄のSummaron 28mmの薄さは18mm. Elmaritとの差を計算すると、
・M10 + Summaron 28mmは計算上62mm
こいつは間違いなくフルサイズ機最薄。裸のRX1の最薄部より薄い。ちゃんとLeica純正の組み合わせでこれですよ。f5.6だけど。
Leica M10, Summilux 35mm ASPH FLE
なじむ道具
カメラ好きは新しいカメラを手に入れるとひたすらカメラに気持ちを持っていかれ、それこそ休日は朝から晩までいじりまわしていたくなるのが常。ところがM10は、ものすごく僕好みのカメラなのに、何故かそういう欲があまり起きなかった。どちらかというとカメラいじりまわすよりひたすら外に出て写真が撮りたくなるカメラだ。
これはおそらくM10がMらしいMだからだろう。M3やM9をずっと使ってた僕にとっては、いつものカメラのセンサーだけ新しく入れ替えたものに思えてしまう。5年近く登場を待ってようやく登場した新機種なのに、ずっと使ってきたカメラだと感じてしまうこの不思議。
いい道具は体の一部になるから意識から消える。そして創作活動にのみ集中できる。M10はそういうカメラですね。
Leica M10, Summicron 50mm
まとめ
M10を完全に駆使しての撮影モードの旅は実はまだ。僕のカメラ観は撮影モードの旅に出て最終的に確立するので、またご報告できればと思います。
Leica M10, Summicron 50mm